海上環境の保全

 美しい青い海は、多くの生命の源であり、私たちの心も豊かにしてくれるかけがえのない財産です。しかし、ひとたび海が汚れてしまうと、元通り美しくすることは容易ではありません。徳山海上保安部では、この青い海を汚すことなく未来に引き継ぐため、海洋環境保全に向けた取組みを進めています。

1 海洋環境保全対策
 
徳山海上保安部管内には化学、鉄鋼、石油精製等多数の事業所があり、年間約3万隻以上の大小船舶が出入りしていることから、海上環境保全のために厳重な指導・監視取締りを実施するとともに、海上保安協力員※1の協力を得て、図画・写真展、講習会を開催するなどして海洋環境保全の周知・ 啓発活動を積極的に推進しています。

海上保安協力員とは
 (財)海上保安協会徳山支部(支部長:周南市長)を監督する海上保安部長が、一般市民の中から適任者を推薦し、同協会支部長から指名を受けた皆様で、現在、徳山海上保安部管内(東は熊毛郡上関町から西は山口市まで)にいおて、5名の海上保安協力員の方に活動していただいております。
その活動の主なものは次のとおりです。
 「事件・事故、海洋汚染や不審事象を認知した場合の海上保安庁への通報」
 「自発的な活動として行う海浜パトロール、海浜清掃など」
 「海洋環境保全教室への参画、環境紙芝居の上演など」
 「自治体や他のボランティアと連携した海浜清掃など」
 「海上保安庁行事等(海浜清掃、漂着ゴミ分類調査、図画コンクール等)への参画・協力」


【海洋環境保全教室】

 徳山海上保安部では、小学生・幼稚園児等を対象にした「海洋環境保全教室」を随時開催しています。教室では、環境に関する紙芝居や水質実験を通じて海洋環境保全の大切さを訴えています。開催を希望される学校の方は、お問い合わせお待ちしております。
 

【未来に残そう青い海・図画コンクール】

海上保安庁では(財)海上保安協会と協力して海洋環境保全思想の普及・啓発のため、全国の小中学生を対象とした「未来に残そう青い海・図画コンクール」を開催しています。

当コンクールは、平成12年度から毎年実施しており、徳山海上保安部においても毎年多数の応募があり、審査によって徳山海上保安部長賞、海上保安協会徳山支部長賞(支部長:周南市長)等を授与しています。
 

 


図画コンクール表彰式の模様


2 海洋環境事犯の摘発

 海域への廃棄物の不法投棄や油・汚水の不法排出等海上環境事犯は、依然として後を

絶ちません。徳山海上保安部では、海洋環境を汚染する不法行為を摘発し海洋環境の保

全に努めています。
 

【瀬戸内海宇和海クリーン作戦】

毎年6月には、環境月間に合わせ、「瀬戸内海宇和海クリーン作戦」を展開し、市

町村、一般市民へも広く海洋環境の保全を呼びかけています。
 


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